「独身女性は性格に難あり」という言葉を目にして、もやもやしたことはありませんか。自分もそう見られているのではと、気になってしまう方もいるはずです。
先にお伝えすると、結婚しているかどうかで、性格が決まるわけではありません。独身でいる理由は、出会いやタイミング、自分で選んだ暮らしなど、人それぞれです。
この記事では、公的なデータから見た本当のところを紹介します。あわせて、そう見られやすい5つの理由もまとめました。決めつけの言葉に振り回されないための考え方も、最後にお伝えします。
独身かどうかで性格は決まるのか
独身女性の性格に問題がある、という見方には根拠がありません。結婚しているかどうかは、その人の性格を表すものではないからです。
実際に、独身でいる理由を尋ねた調査を見ると、多いのは性格とは別の事情です。
独身でいる理由は、性格より出会いやタイミング
2021年の国の調査では、25〜34歳の未婚女性に独身でいる理由を聞いています。3つまで選べる形です。いちばん多かったのは「適当な相手にまだめぐり会わないから」で、48.1%でした。
次に多いのは「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」の31.0%です。「結婚する必要性をまだ感じないから」の29.3%が続きます。(出典:国立社会保障・人口問題研究所)
出会いがあるかどうかは、住んでいる場所や働き方、周りの環境にも左右されます。独身でいることは、本人の性格だけで決まるものではないのです。
年齢を重ねても独身の女性は、決して珍しくありません。2020年には、50歳の時点で一度も結婚していない女性が17.8%でした。およそ6人に1人です。(出典:国立社会保障・人口問題研究所)
自分で独身を選んでいる人も多い
独身でいることを、自分で選んでいる人も少なくありません。
2021年度の内閣府の調査で、40〜69歳の独身女性の回答を見てみましょう。結婚を「したくない」などと答えた人に、その理由を聞いています。60.7%の人が挙げたのが「結婚に縛られたくない、自由でいたいから」でした。
結婚しないのは、性格に問題があるからではありません。自分の暮らしを大切にした結果として、今の生き方を選んでいる人もいるのです。
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性格の難しさは、結婚しているかどうかと関係ない
付き合いにくいと感じる人は、結婚している人の中にも、独身の人の中にもいます。どちらか一方だけに多いわけではありません。
人柄は、日ごろの言葉づかいや、人との接し方に表れるものです。独身かどうかだけで判断すると、その人の本当の姿を見落としてしまいます。
結婚しているかどうかは、人柄を判断する材料にはならないのです。
独身女性が「性格に難あり」と見られやすい5つの理由
それでも、独身女性が「性格に難あり」と言われてしまうことがあります。「性格が悪い」という言い方をされることもあるでしょう。
これは、独身女性の性格に問題があるから起きることではありません。多くは、見る側の思い込みや、自立した暮らし方の見え方によるものです。ここでは、そう見られやすい5つの理由を紹介します。

1. 「結婚していないのは何か理由があるはず」と思われやすい
結婚を「するのが普通」と考える人ほど、しない理由を探したくなります。その理由を、本人の性格に求めてしまうことがあります。
けれども、独身でいる理由は、出会いやタイミング、自分の選択などさまざまです。先に紹介した調査でも、そのことがわかります。性格だけで説明できるものではありません。
結婚が当たり前とされていた時代の感覚が、今も言葉として残っているとも言えます。
2. 自立していて、自分の考えをはっきり持っている
お金のことも暮らしのことも、長く自分で決めてきた人は多くいます。自分の考えを持っているのは、ごく自然なことです。
ただ、はっきり意見を言う姿が、相手によっては「我が強い」と映ることがあります。それは、自分を大切にして生きてきたことの表れです。
誰かに決めてもらうのではなく、自分で考えて選んできた人が多いのです。その積み重ねが、今の落ち着きや頼もしさにつながっています。
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3. 自分の時間やペースを大切にしている
気の進まない誘いを断ったり、ひとりの時間を優先したりすることもあります。その姿が、「協調性がない」と受け取られる場合があります。
けれども、自分の時間を大事にすることと、人を大切にしないことは別の話です。自分が満たされているからこそ、人にやさしくできることもあります。
付き合いの数が少なくても、大切な人とのつながりを丁寧に育てている人は多くいます。
4. 相手や暮らしに、自分なりのこだわりがある
「理想が高い」「妥協しない」と言われやすいのも、独身女性によくあることです。
長く自分で暮らしを整えてきた人は、大切にしたいものがはっきりしています。住まいや食事、人付き合いの好みもそのひとつです。
何となく周りに合わせるより、自分が納得できるものを選びたいと考えます。それは、暮らしに責任を持ってきた人ならではの姿勢です。こだわりがあることは、わがままとは違います。
5. 一部の人の印象が、独身女性全体に広げられる
職場などで、付き合いにくいと感じる人がいたとします。その人がたまたま独身だと、「独身だから」と結びつけて語られることがあります。
同じことを結婚している人がしても、結婚と結びつけて語られることは多くありません。ひとりの印象が、独身女性全体の話にすり替わっているのです。
目の前の一人ではなく、「独身女性」という大きなくくりで語ってしまう見方があります。それが、この言葉が広がる背景のひとつです。
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決めつけの言葉に振り回されない4つの考え方
理由がわかっても、言葉を目にするとやはり気持ちは揺れるものです。ここでは、決めつけの言葉と自分を切り分けるための、4つの考え方を紹介します。

「独身だから」と「自分の性格」を切り離して考える
人間関係で気になることがあったら、独身であることとは別の話として考えましょう。どの場面で、誰と、何があったのかを具体的に振り返ります。
たとえば「会議で言い方が強くなった」なら、それは伝え方の話です。独身かどうかとは関係がありません。
直したいところが見つかれば、そこだけ直せば十分です。独身であること自体を、反省する必要はありません。
決めつけの言葉より、身近な人の声を物差しにする
「独身女性は〜」という一般論は、あなた個人を見て言われたものではありません。会ったこともない誰かの言葉を、自分への評価として受け取る必要はないのです。
それよりも、あなたをよく知る人がどう接してくれているかを思い出してみましょう。友人や同僚、家族など、身近な人との関係のほうが確かな手がかりになります。
相談に乗ってくれる人や、一緒に笑える人がいるなら、それが何よりの答えです。
周りの目より、幸せの物差しは自分で持つ
独身女性は、「かわいそう」という目で見られることもあります。悪気のない言葉でも、何度も向けられるとしんどくなりますよね。そう感じるのは自然なことです。
ただ、結婚していない人をかわいそうと決めつけるのも、性格の決めつけと同じです。先に見たとおり、自由でいたいから結婚しないと答える人も多くいます。
好きな仕事に打ち込めることや、休日を自分のために使えることを幸せと感じる人もいます。何を幸せと感じるかは、自分で決めてよいのです。
自分の暮らしで大切にしていることを、言葉にしておく
「どうして結婚しないの」と聞かれて、気持ちが揺らぐこともあるでしょう。そんなときのために、今の暮らしで大切にしていることを書き出してみましょう。
仕事、趣味、人とのつながり、ひとりの時間など、何でもかまいません。「週末の朝に好きなパンを買いに行く時間」のような、小さなことでも十分です。
自分の言葉で持っておくと、人の言葉に振り回されにくくなります。
まとめ
「独身女性は性格に難あり」は、結婚しているかどうかで人柄を判断する決めつけです。そう見られやすいのは、見る側の思い込みや暮らし方の見え方によるものです。
独身でいる理由は、出会いやタイミング、自分で選んだ暮らしなど人それぞれです。言葉と自分を切り分け、自分の物差しで暮らしていけば大丈夫です。まずは、今の暮らしで大切にしていることを3つ書き出すところから始めましょう。
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