独身女性のリアル|データで見る今と特徴・年代別の悩みと生き方

結婚していない女性は、いまや決して少数派ではありません。結婚をしない生き方を自分で選ぶ人も、年々増えています。

それでも、ふとしたときに気になることはありますよね。「周りの独身女性はどうしているのだろう」「このままで大丈夫かな」と考える方も多いはずです。

この記事では、公的なデータで見る独身女性の今と、多い特徴、抱えやすい悩みを整理しました。30代から60代までの年代ごとのリアルと、安心して暮らすための備えも紹介します。

データで見る独身女性の今

50歳の時点で一度も結婚していない女性は、2020年に17.8%でした。およそ6人に1人の割合です。1990年の4.3%と比べると、30年で約4倍に増えています。

年代別に見ると、結婚していない女性の割合は次のとおりです。

年代未婚の女性の割合(2020年)
30〜34歳38.5%
35〜39歳26.2%
40〜44歳21.3%
45〜49歳19.2%
50〜54歳16.5%
55〜59歳12.2%
60〜64歳8.5%

出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2026年版)」(総務省「国勢調査」をもとに作成)

40代後半でも、5人に1人ほどは結婚していません。ひとりで暮らす女性も、2020年には約1,022万人にのぼります。(出典:国立社会保障・人口問題研究所)

独身で暮らす女性は、どの年代にも身近にいるのです。

独身女性が増えている3つの背景

独身女性が増えている背景には、主に次の3つがあります。

  • 働き続ける女性が増えた: 自分の収入で暮らしを支えられるようになりました。生活のために結婚する必要が薄れています
  • 結婚を自分で選ぶ時代になった: 結婚する・しないを、自分で決める考え方が広がりました
  • 自由な時間を大切にしたい人が多い: 自分のペースで暮らせる心地よさを、手放したくない人もいます

実際に、18〜34歳の未婚女性のうち「一生結婚するつもりはない」と答えた人は、2021年に14.6%でした。2015年の8.0%から大きく増えています。25〜34歳の未婚女性が独身でいる理由でも、「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」が31.0%にのぼります。(出典:国立社会保障・人口問題研究所)

この傾向は、若い世代に限りません。2021年度の国の調査では、積極的に結婚したいと思わない40〜69歳の独身女性の60.7%が、理由に「結婚に縛られたくない、自由でいたいから」を挙げています。(出典:内閣府)

あわせて読みたい:「結婚したくない」はおかしくない|6つの理由と将来の備え

独身女性に多い5つの特徴

独身女性とひとくちに言っても、暮らし方や考え方は人それぞれです。「独身女」とひとまとめにされがちですが、ここで紹介するのは、あくまで多く見られる傾向です。当てはまらないところがあっても、何も問題はありません。

休日の朝、ダイニングテーブルで手帳を広げてコーヒーを飲む40代の女性の手元

1. 経済的にも気持ちの面でも自立している

自分の収入で生活を組み立て、住まいやお金のことを自分で決めている人が多くいます。困ったときも、誰かに決めてもらうのではなく、自分で考えて選ぶ習慣が身についています。

自分の暮らしに責任を持っている分、ものごとを落ち着いて判断できる人が多いのも特徴です。

2. 仕事にやりがいや責任を持っている

長く働くなかで経験を重ね、職場で頼りにされる立場になっている人もいます。仕事を生きがいのひとつとして大切にしているのも、よく見られる傾向です。

もちろん、仕事は生活のためと割り切り、プライベートを大切にする人もいます。どちらも、自分で選んだ働き方です。

3. 趣味やひとりの時間を楽しめる

休日の過ごし方を自分で決められるのは、独身ならではの自由です。旅行や習いごと、家でのんびり過ごす時間など、ひとりの時間を上手に楽しんでいる人が多くいます。

誰かに予定を合わせなくてよいので、思い立ったときにすぐ出かけられます。ひとりで食事や映画を楽しむことに、抵抗がない人も増えています。

あわせて読みたい:休日の過ごし方|一人の女性におすすめの20選と1日の組み立て方

4. 人とのつながりを自分で選んでいる

友人や仕事仲間、趣味の仲間など、心地よいつながりを自分で選んで保っています。家族の形にとらわれず、気の合う人と支え合う関係を築いている人も少なくありません。

同じように独身で暮らす友人と、困ったときに助け合う約束をしている人もいます。

5. 結婚を「しなければならないもの」と考えていない

結婚をするかどうかを、年齢や周りの声で決めない人が多いのも特徴です。「いい出会いがあれば考える」「今の暮らしで満足している」など、自分の気持ちを基準にしています。

結婚を否定しているわけではなく、しない人生もする人生も、同じように選べるものと考えているのです。

独身かどうかで性格は決まらない

独身女性について「性格がきつい」「こだわりが強い」といった声を目にすることがあります。けれども、結婚しているかどうかで性格が決まるわけではありません。

自分の意見をはっきり伝えられることが、きつく見えてしまう場合もあるのかもしれません。偏見の中身と本当のところは、次の記事で詳しく取り上げています。

あわせて読みたい:「独身女性は性格に難あり」は本当か|誤解されがちな理由と受け止め方

あわせて読みたい:「40代独身女性はきつい」と言われる理由と本音|いつだって正直なままでいい

独身女性が抱えやすい悩みと不安

自由に暮らしていても、ふとした場面で悩みや不安を感じることはあります。ここでは、多くの独身女性が抱えやすい悩みを4つ取り上げます。どれも、あなただけが感じているものではありません。

夕方の窓辺で温かい飲み物を手に、外を眺めて考えごとをする女性の後ろ姿

お金と老後の不安

年金だけで暮らしていけるのか、ひとりで老後を迎えて大丈夫なのかと考えることはありませんか。老後の暮らしを自分ひとりで支えることに、不安を感じる人は少なくありません。

収入が自分ひとりの分だけだと、病気や離職で働けなくなったときのことも気になりますよね。

ただ、漠然とした不安は、将来の見込みを具体的に知ることで小さくなっていきます。今からできる準備は、このあとの「備え」で紹介します。

あわせて読みたい:「独身女性の老後は悲惨」は本当か|7つの不安と今からできる備え

ふとしたときの孤独や寂しさ

ふだんは気にならなくても、寂しさを感じる場面はあります。たとえば、体調を崩して寝込んだときや、ひとりで過ごす連休です。家族連れを多く見かける年末年始に、ふと寂しくなる人もいます。

寂しさを感じるのは、人とのつながりを大切にしたい気持ちがあるからです。寂しさを感じること自体は、おかしなことではありません。

寂しいときに連絡できる友人や、気軽に出かけられる場所があると心強いものです。そうした小さな支えを持っておくと、気持ちが沈みすぎずにすみます。

周りの目や、親からのプレッシャー

結婚した友人と、話題が合わなくなることもあるでしょう。親戚の集まりで結婚について聞かれたり、親から心配の声をかけられたりして、気持ちが重くなる人もいます。

悪気のない一言でも、繰り返し聞かれると疲れてしまうものです。

とはいえ、先ほどのデータのとおり、独身で暮らす女性はどの年代にも大勢います。結婚だけが幸せの形ではない、という見方も広がってきています。周りの声は、あなたの生き方の正解を決めるものではありません。

親の介護や、もしものときの手続き

40代以降になると、親の高齢化で介護が現実の問題になってきます。きょうだいがいない場合や、実家の近くに住んでいる場合は、自分が中心になって支えることもあります。仕事と介護の両立に悩む人も少なくありません。

自分が入院したときの連絡先や、手続きを誰に頼むかも気になるところです。病院や施設では、緊急連絡先を求められる場面が少なくありません。

早めに考えておくと、いざというときに慌てずにすみます。ひとりで抱え込まず、相談できる窓口があることも覚えておきましょう。

年代別に見る独身女性のリアル

独身でいることに「何歳から」という線はありません。ただ、年代によって気になりやすいことは少しずつ変わっていきます。ここでは、30代から60代以降までの独身女性のリアルを見ていきましょう。

街の並木道を、それぞれのペースで歩く年代の異なる女性たち

30代の独身女性:周りの結婚が増え、自分の選択を考え始める時期

30代は、友人の結婚や出産の報告が増えてくる年代です。周りと自分を比べて、焦りを感じることもあるかもしれません。親や親戚から、結婚について聞かれる機会も増えてきます。

一方で、仕事の手応えが出てきて、自分の時間の使い方も自由に決められる時期です。資格の勉強や貯蓄など、将来のための準備を始めやすい年代でもあります。どう生きるかを決めるのは、周りのペースではなくあなた自身です。その選択は、40代以降の暮らしの土台になっていきます。

40代の独身女性:仕事も暮らしも充実し、将来を考え始める時期

40代は、結婚や出産について、ひとつの区切りを意識する人が多い年代です。周囲との違いを感じて、気持ちが揺れることもあるでしょう。同年代の友人が子育てで忙しく、以前より会う機会が減ったと感じる人もいます。

その一方で、仕事の経験を積み、収入も暮らしの形も安定してくる時期です。自分らしい暮らし方がはっきりしてくるのも、40代の強みと言えます。この時期から老後のお金や住まいを考え始めると、準備に余裕が生まれます。

あわせて読みたい:40代独身女性のリアルと本音|これからを心地よく生きるヒント

50代の独身女性:自分らしさが定まり、老後の準備が現実になる時期

50代になると、親の介護や体の変化、老後のお金のことが、具体的な課題として見えてきます。定年までの年数を数えて、働き方や住まいをこの先どうするか考え始める人も多い年代です。

体調の変化を感じやすい時期でもあるため、無理をしすぎない暮らし方に少しずつ切り替えていきましょう。

同時に、人と比べることが少なくなっていく年代です。ひとりの時間の使い方も上手になり、自分にとって何が大切かがはっきりしてきます。これまで積み重ねてきた経験や人とのつながりが、これからの暮らしを支える力になります。

あわせて読みたい:50代独身女性の特徴と本音|自分らしく生きるための5つのヒント

60代以降の独身女性:身軽さを生かして、これからの暮らしを選ぶ時期

60代以降は、仕事を退いたあとの過ごし方や住まい、健康が気になってくる時期です。職場という毎日のつながりがなくなり、人と話す機会が減ったと感じる人もいます。

一方で、時間を自由に使えるのは大きな強みです。住む場所や人付き合いを、身軽に選び直せるのも独身ならではと言えます。地域の活動や学び直しを通して、新しい仲間と出会う人もいます。

独身女性が安心して自分らしく暮らすための4つの備え

悩みや不安の多くは、早めに備えておくことで小さくできます。ここでは、今日から始められる4つの備えを紹介します。

お金の見通しを知る

まずは、将来受け取れる年金の見込みを知ることから始めましょう。「ねんきん定期便」は、毎年の誕生月に届きます。50歳以上の方には、老後に受け取れる年金の見込額も記載されています。「ねんきんネット」を使えば、働き方などの条件を変えて見込額を試算することもできます。

見込みがわかると、老後までにどのくらい準備すればよいかを考えやすくなります。具体的な資金計画は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのもひとつの方法です。

頼れる人・相談できる場所を持っておく

友人やきょうだい、近所の知り合いなど、困ったときに声をかけられる人がいると安心です。入院したときの緊急連絡先を誰にお願いするかも、あらかじめ話しておきましょう。

親の介護で困ったときは、「地域包括支援センター」に相談できます。市町村が設置する高齢者の総合相談の窓口で、家族からの介護の相談も受け付けています。

健康と住まいを早めに整える

健康診断を定期的に受けて、体の変化に早めに気づけるようにしておきましょう。ひとり暮らしでは、体調を崩したときに頼れる人が近くにいないこともあります。かかりつけの医療機関を決めておくのも、ひとつの備えです。

住まいも、年齢を重ねても暮らしやすいかという視点で、一度見直しておくと安心です。段差の少なさや買い物のしやすさ、病院までの距離などを確かめておきましょう。

ひとりの時間を楽しむ習慣をつくる

備えは、不安を減らすためだけのものではありません。趣味や学び、友人と過ごす時間など、毎日を楽しむ習慣も、暮らしを支える大切な土台です。

ひとりで楽しめることが増えるほど、これからの人生を前向きに考えられるようになります。

あわせて読みたい:一生独身という生き方|生涯独身の割合と向いている人・年代別の備え

まとめ|独身女性の生き方に、決まった正解はない

独身女性は、どの年代にも大勢います。結婚しない生き方を自分で選ぶ人も、年々増えてきました。自立していて、ひとりの時間やつながりを自分で選べるのは、独身女性の大きな強みです。

年代によって悩みの形は変わりますが、どれも早めに備えることで安心につなげられます。まずは「ねんきん定期便」を開いてみることから始めましょう。気になる年代の記事を読んでみるのも、小さな一歩になります。

独身なび編集部のX(@dokushin_navi)では、独身の暮らしに役立つ情報をお届けしています。

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