結婚しないパートナー探し|50代・60代の出会い方と関係の形

結婚は、もうしなくていいと思っています。それでも、この先を一緒に笑ったり、支え合ったりできる相手は欲しいのです。50代・60代になって、そう感じる方は少なくありません。

先にお伝えすると、結婚しないパートナー探しには進め方のコツがあります。どんな関係を望むのかを、先に決めておくことです。形が決まれば、選ぶ場所も、相手に伝えることも自然と決まるからです。

この記事では、結婚しない関係の形を紹介します。50代・60代それぞれに合った出会いの場もまとめました。「結婚は考えていない」の伝え方も取り上げます。事実婚の相続や遺族年金など、知っておきたい注意点にも触れます。

目次

50代・60代で「結婚しないパートナー」を望むのは自然なこと

「結婚はしないけれど、パートナーは欲しい」。そう考えることは、わがままでも中途半端でもありません。50代・60代では、むしろよくある望みです。

秋の公園のベンチで、少し間をあけて座り話している60代前後の男女の後ろ姿

結婚は望まなくても、ひとりで生きたいわけではない

国の調査では、独身の人に今後の結婚の意思をたずねています。離婚や死別を経験した独身の女性に注目してみましょう。「出来ればしたくない」「したくない」と答えた人は、50代で60.5%でした。60代では81.2%にのぼります。(出典:内閣府)

一方で、結婚していなくても恋人がいる人はいます。同じ調査から、配偶者のいない人のうち恋人がいる人の割合を集計しました。50代の女性で約7人に1人、男性で約9人に1人です。60代でも、女性の9.9%、男性の8.1%に恋人がいます。(出典:内閣府の調査をもとに編集部で集計)

結婚しないことと、誰とも関わらないことは同じではありません。籍は入れずに、気の合う相手と時間を分かち合う人もいます。60代や70代から、そんな関係を始める人もいます。

結婚を選ばない理由は、この年代ならではのもの

50代・60代が結婚を選ばない理由には、若いころとは違う事情があります。

  • 子どもや家族のこと: 相続で子どもに心配をかけたくない
  • お金や年金のこと: 受け取っている年金や、自分の財産の扱いが変わるのを避けたい
  • 介護のこと: 相手の親や相手自身の介護を、新しく背負うことに迷いがある
  • 暮らしのこと: 長年かけて整えた生活のリズムを変えたくない

内閣府の調査では、結婚を積極的には望まない独身女性に理由をたずねています。40〜69歳では「結婚に縛られたくない、自由でいたいから」が多く挙がりました。当てはまると答えた人は60.7%です。(出典:内閣府)

どれも、これまでの人生をきちんと生きてきたからこその理由です。お金や制度のことは、後半で詳しく取り上げます。

結婚を望まない気持ちそのものを整理したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

あわせて読みたい:「結婚したくない」はおかしくない|6つの理由と将来の備え

結婚しないパートナー探しは、関係の形を決めることから

結婚しないパートナー探しは、どんな関係を望むのかを決めるところから始まります。形によって、選ぶ場所も、最初に伝えることも変わるからです。

結婚しない関係には、いくつかの形があります。どれが正しいということはありません。自分の暮らしに合う形を選べばよいのです。

窓辺のテーブルに並ぶ2つの湯のみと手帳がある、落ち着いた和の室内

ときどき会って話す「茶飲み友達」のような関係

食事やお茶、散歩、趣味の時間を一緒に楽しむ関係です。暮らしはそれぞれのままで、会いたいときに会います。

いちばん始めやすい形といえるでしょう。まずは話し相手が欲しい方や、ゆっくり関係を深めたい方に向いています。

週に一度、決まった日にお茶を飲むだけでも構いません。旅行や買い物に出かけるなど、楽しみを共有するうちに距離が縮まっていきます。

それぞれの家を持ったまま行き来する関係

お互いの家を行き来しながら、別々に暮らす関係です。週末だけ一緒に過ごす、平日に何度か食事をするなど、会う頻度はふたりで決めます。

自分の家と生活のリズムを守りながら、支え合う相手がいる安心感を持てます。持ち家がある方や、親と同居している方にも取り入れやすい形です。

籍を入れない関係の形は、姉妹メディアのソロライフでも紹介しています。

あわせて読みたい:結婚はしたくないけどパートナーは欲しい|関係のかたちと出会い方

籍は入れずに一緒に暮らす事実婚

婚姻の届出はせずに、一緒に暮らす関係です。日々の生活を共にしたい方に向いています。

ただし、事実婚は法律上の夫婦と扱いが違う点があります。相続や年金に関わるため、後半の「お金と制度のこと」で確認してください。

形は決めきれなくてもいい

「今はどの形がよいか分からない」という方もいるでしょう。それでも構いません。関係は、ふたりで過ごすうちに変わっていくものです。

その場合も、譲れないことだけは先に決めておきましょう。「入籍はしない」「同居はしない」「週に一度は会いたい」などです。譲れないことがはっきりしていると、相手にも伝えやすくなります。

50代・60代の結婚しないパートナー探し|出会いの場6つ

50代・60代になると、出会いがないと感じる方は多いでしょう。職場や友人の紹介など、若いころにあった出会いの機会が減るからです。

出会いは、自分から場を選ぶことで広がります。ここでは、結婚しないパートナー探しに向く場を6つ紹介します。それぞれ、どんな人に向くかと、確かめておきたいことをまとめました。

地域の花壇づくりのボランティアで、同世代の男女が作業しながら笑顔で話している様子

50代と60代では、探し方の重心が少し変わる

同じパートナー探しでも、50代と60代では使える時間が違います。

50代は、仕事を続けている方が多い年代です。親の介護が始まる方もいます。平日に時間をつくるのは難しいでしょう。週末の趣味の場や、空いた時間に使えるオンラインの場を組み合わせるのが現実的です。

60代は、定年や働き方の変化で、平日の昼に時間ができる方が増えます。地域の活動や講座など、日中に開かれる場が使いやすくなります。

どちらの年代も、生活の中で無理なく続けられる場を選びましょう。一度きりの参加より、同じ場に何度か通うほうが、人となりが伝わります。

1. 趣味の教室や学びの場

料理、陶芸、写真、語学などの教室や講座です。公民館やカルチャースクール、自治体の講座などがあります。

同じ関心を持つ人と、自然に話せるのがよいところです。出会いを目的にした場ではないので、焦らずに相手の人柄を知ることができます。

好きなことに打ち込む時間は、それだけで暮らしを豊かにしてくれます。まずは「自分が楽しめるかどうか」で選びましょう。

2. 地域の活動やボランティア

町内会の行事、花壇づくり、見守り活動などです。60代の方には、特に始めやすい場です。

役割を一緒に担うなかで、相手の誠実さや気配りが見えてきます。住まいが近い人と知り合えるので、会う約束もしやすくなります。

活動の情報は、市区町村の広報紙などで探せます。社会福祉協議会のボランティアセンターでも、活動を紹介しています。人の役に立つ時間は、それだけで毎日の張りにもなるでしょう。

3. 友人・知人の紹介や、昔からのつながり

信頼できる友人や知人に、紹介を頼む方法です。同窓会で再会した人と親しくなることもあります。

お互いの人となりをある程度知っている安心感があります。頼むときは、希望を正直に伝えておきましょう。「結婚は考えていないけれど、話し相手になる人がいたら」という伝え方で十分です。

恋愛を始めるときの気持ちの整え方は、こちらの記事で紹介しています。

あわせて読みたい:50代の恋愛は今からでも遅くない|始め方と気をつけたいこと

4. 同世代の交流イベントやサークル

中高年向けの交流会や、同世代が集まるサークルです。ウォーキングや食事会など、気軽に参加できるものもあります。

ひとりで参加する人が多い会なら、初めてでも輪に入りやすいでしょう。最初は様子を見るつもりで、気楽に出かけてみてください。

参加する前に、会の目的を確かめておきましょう。婚活パーティーか、交流が目的の集まりかで、集まる人が変わります。目的の違う場に出ると、お互いに気まずい思いをしかねません。

5. マッチングアプリ

スマートフォンで、条件の合う相手を探せるサービスです。仕事や介護で時間が限られる50代には、空いた時間に使える点が便利です。

選ぶときは、次の点を確かめておきましょう。

  • 本人確認・年齢確認があるか: 異性と出会うネットのサービスには、法律の決まりがあります。公安委員会への届出と、利用者が18歳未満でないことの確認です
  • 料金のしくみ: 月額制かポイント制か、無料で使える範囲はどこまでかを確かめます
  • 同世代の利用者が多いか: 同世代が多いほど、話の合う相手に出会いやすくなります
  • 希望を書けるか: 「結婚は考えていない」とプロフィールに書けるかを見ます

ネットで知り合った相手とのお金のトラブルには、注意が必要です。後半の「気をつけたいこと」で詳しく取り上げます。

6. 結婚相談所

仲人やカウンセラーが相手探しを手伝ってくれるサービスです。入会時に独身証明書などを出すことが多いため、身元の確かな相手と出会えます。

ただし、結婚相談所は基本的に結婚が前提の場です。入籍しない関係を希望しても活動できるかどうか、入会前に確かめておきましょう。

入会金や月会費など、費用がかかる点も考えておきたいところです。無料の説明会などで、自分の希望に合うかを見てから決めても遅くありません。

結婚を前提にした活動に疲れを感じている方は、こちらの記事も読んでみてください。

あわせて読みたい:婚活疲れは休んでいい|婚活に疲れたときの休み方とやめどき

「結婚は考えていない」の伝え方と、関係の育て方

結婚しないパートナー探しでは、自分の希望を相手にどう伝えるかがかぎになります。同時に、相手の希望にも耳を傾ける必要があります。

カフェで向かい合う50代の男女の手元と、2つのコーヒーカップ

早い段階で、正直に伝える

「結婚は考えていない」という希望は、早めに伝えましょう。親しくなってからだと、言い出しにくくなります。相手をがっかりさせてしまうこともあります。

アプリならプロフィールに書いておくと安心です。対面の場なら、何度か会って話すうちに伝えれば十分です。

たとえば、次のような言い方があります。

  • 「再婚は考えていないのですが、一緒に出かけられる人がいたらと思っています」
  • 「籍を入れるつもりはないのですが、支え合える関係が理想です」

理由をすべて説明する必要はありません。自分の希望を、落ち着いて短く伝えれば大丈夫です。

相手の希望も聞き、すれ違いを確かめる

自分の希望を伝えたら、相手の考えも聞いてみましょう。相手が結婚を望んでいることもあります。

その場合は、無理に合わせる必要はありません。相手に合わせてもらうのも、長くは続きにくいものです。希望が違うと分かったら、早めに伝え合うほうが、お互いのためになります。

関係が続くうちに、どちらかの気持ちが変わることもあります。「何か変わったら、そのときに話そう」と約束しておくと安心です。

会う頻度とお金の分け方を、ふたりで決める

会う頻度や連絡の取り方は、人によって心地よい量が違います。週に一度がちょうどよい人もいれば、月に数回で十分な人もいます。

食事代や旅行の費用をどう分けるかも、早めに決めておきましょう。毎回割り勘にする、交互に払うなど、ふたりが気持ちよく続けられる方法を選びます。

あわせて、お金の貸し借りはしないと決めておくことをおすすめします。関係を守ることにも、トラブルを防ぐことにもつながります。

家族には、関係が落ち着いてから伝える

パートナーができたことを、子どもや親にどう伝えるか迷う方もいます。家族が戸惑うのは自然な反応です。

伝えるのは関係が落ち着いてから、相手と会わせるのはさらに後で構いません。順番を考えておきましょう。結婚しない関係であることも、あわせて伝えておくと誤解を防げます。

子どもから、相続のことを心配されることもあるでしょう。「財産のことは分けて考えている」と伝えられるよう、準備しておくと安心です。そのために知っておきたい制度を、次の章で紹介します。

結婚しない関係で知っておきたい、お金と制度のこと

結婚しない関係でも、お金や制度の面で影響が出ることがあります。関係の形を選ぶ前に、知っておきたいことを3つまとめました。

どれもケースによって扱いが異なります。心配なことがあれば、年金事務所や専門家に相談しましょう。

事実婚でも、遺族年金を受け取れなくなることがある

配偶者を亡くして、遺族年金を受け取っている方もいるでしょう。遺族年金は、受け取っている人が結婚すると、受け取る権利がなくなります。

気をつけたいのは、届出をしていない事実婚でも、同じ扱いになることです。日本年金機構は、権利がなくなる場合として「結婚したとき(内縁関係を含む)」を挙げています。内縁関係とは、届出はなくても事実上夫婦と同じ関係のことです。遺族厚生年金にも、遺族基礎年金にも当てはまります。(出典:日本年金機構)

「籍を入れなければ大丈夫」とは限らないのです。どのような関係が事実婚に当たるかは、暮らし方などから個別に判断されます。

遺族年金を受け取っている方は、関係の形を決める前に確認しておきましょう。心配なときは、年金事務所で相談できます。

事実婚のパートナーには、相続権がない

事実婚のパートナーには、法律上の相続権がありません。一緒に長く暮らしていても、財産を自動的に受け継ぐことはできないのです。(出典:内閣府男女共同参画局)

パートナーに財産の一部を残したい場合は、遺言などの方法があります。反対に、子どもに財産を残したいから結婚を選ばない、という方もいるでしょう。

どちらの場合も、ケースにより異なるため、専門家に相談しましょう。弁護士や司法書士、公証役場などで相談できます。子どもがいる方は、家族とも話し合っておくと安心です。

病気や入院のときに、どう関わるかを話しておく

年齢を重ねると、病気や入院のことも考えておきたくなります。パートナーが入院したときの付き添いや連絡の扱いは、病院によって違います。

いざというときに困らないよう、次のことを紙に書いて共有しておきましょう。

  • それぞれの緊急連絡先(家族・パートナー)
  • かかりつけの病院と、飲んでいる薬
  • 治療や介護についての希望

お互いの家族にもパートナーの存在を伝えておくと、連絡が届きやすくなります。

結婚しないパートナー探しで気をつけたいこと

最後に、パートナー探しで気をつけたいことをまとめます。どれも、知っておけば防げることです。

お金や投資の話が出たら、いったん離れる

SNSやアプリで知り合った相手に、お金をだまし取られる被害が増えています。警察庁によると、2025年のSNS型ロマンス詐欺は5,645件でした。被害額は約546億円にのぼります。

被害者を年代別に見ると、50代がもっとも多く、全体の約3割でした。60代も1,265件と、少なくありません。(出典:警察庁)

会ったことのない相手から、投資や送金の話が出たら、まず疑ってよいものです。お金を送る前に、家族や信頼できる人に相談しましょう。

おかしいと感じたら、警察の相談専用電話「#9110」に相談できます。お金のトラブルは「消費者ホットライン(188)」でも受け付けています。

相手が独身かどうかを、ゆっくり確かめる

残念ながら、既婚者が独身だと偽って近づくこともあります。会えるのがいつも平日の昼だけで、夜や週末は連絡がつかないこともあります。そんな不自然な点がないか、気をつけて見ておきましょう。

自宅の場所や仕事のことを、いつまでも話そうとしない場合も注意が必要です。気になる点があれば、率直にたずねてみましょう。誠実な相手なら、きちんと答えてくれるはずです。

焦って関係を深めず、何度か会ううちに確かめていけば大丈夫です。身元の確認がしっかりしている場を選ぶのも、ひとつの方法です。

焦って決めなくていい

パートナーがすぐに見つからない時期もあるでしょう。それは失敗ではありません。

ひとりの暮らしを大切にしている人ほど、相手の暮らしも大切にできます。自分の毎日を整えることが、よい関係の土台になります。焦らず、自分のペースで進めていきましょう。

関連記事:60代独身男性のリアル|割合と特徴・悩みとこれからの備え/50代独身女性の特徴と本音|自分らしく生きるための5つのヒント

まとめ

結婚しないパートナー探しは、次の順で進めると迷いにくくなります。

  1. 望む関係の形と、譲れないことを決める
  2. 年代や暮らしに合った出会いの場を選ぶ
  3. 「結婚は考えていない」を早めに、正直に伝える
  4. 遺族年金や相続など、制度の違いを知っておく

結婚という形を選ばなくても、人生を分かち合う相手とは出会えます。まずは、入籍や同居、会う頻度について考えてみましょう。「譲れないこと」を紙に書き出すことから始めてみてください。見つかるまでの時間も、自分の暮らしを大切に過ごしてください。

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独身なび編集部

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